シリコンバッグが原因で癌が発生する⁉︎
- 14 時間前
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こんにちは、「正しい」を軸に美容医療の情報を発信する、医師の野原有起です。
今回のテーマは、『シリコンバッグが原因で癌が発生する⁉︎』です。
タイトルがセンセーショナルなので、ビックリする方もいるかと思いますが、今、現在取り扱われているバッグでは、発生率は非常に少なく、心配するほどのことではありません。
シリコンバッグが原因で癌が発生するのかと聞かれると、答えはYESです。
どんな癌が発生するのかと言いますと、乳がんが発生すると考えがちですが、乳がんの発生には関与しておらず、実際にはBIA-ALCLというリンパの癌の発生に関係しています。
目次
BIA-ALCLとは?
正確には、BIA-ALCL(Breast Implant-Associated Anaplastic Large Cell Lymphoma)という癌の発生に関連します。日本語にすると乳房インプラント関連未分化大細胞リンパ腫と訳されます。シリコンバッグに関連した癌ではありますが、乳がんではなく、リンパの癌です。ザラザラした表面を持つシリコンバッグとの関連が分かっています。発生頻度は3万分の1と非常に稀ですが、アラガン社のBIOCELLというザラザラした表面のバッグは特に発生頻度が高く、回収の対象になっています。アメリカのFDAは、2025年2月までに1,380人の発症を確認したと報告しています。
なぜザラザラした表面のシリコンバッグを使用?

1970-80年代のシリコンバッグの課題は、カプセル拘縮の頻発でした。この時期のバッグのカプセル拘縮は30-50%の頻度で発生していましたので、今、現在に比べると高頻度です。そこで開発されたのがザラザラした表面のシリコンバッグです。表面をザラザラさせることで、組織が引っかかりシリコンバッグの周囲に形成される被膜が固定され、収縮が発生しにくくなるので、皮膜拘縮が抑制されるという原理でした。
BIA-ALCLの症状は?
最も典型的な症状は、シリコンバッグ周囲に水(漿液)が溜まって、片側のバストが突然大きくなる・腫れる症状です。それに伴って痛みが出たりします。また脇のリンパ節が腫れたり、稀に発赤や皮疹がでます。
BIA-ALCLの診断は?
診断はどのようにするかといえば、まずはエコー検査です。エコー検査でシリコンバッグの周囲に液体の溜まりを確認したら、エコーで見ながら慎重に針を刺して、液体を顕微鏡検査に提出します。
BIA-ALCLの治療法は?
癌の治療といえば辛い抗がん剤が必要なのかと思われがちですが、BIA-ALCLの治療は、被膜を含めたシリコンバッグの除去です。
終わりに
いかがでしたか?
今回は、「シリコンバッグが原因で癌が発生する?」についてコラムを書きました。
質問などがありましたら、質問箱を設置していますので、入れといてください。では、カウンセリングをお待ちしています。






